玄関の置き型手すりの選び方|対応框高さ・手すりの長さの比較とレンタル料は月400円台から

玄関の置き型手すりは各社から出ていて、見た目は似ています。ところが対応できる段差の高さ・手すりの長さ・踏み台の調整幅が製品ごとに違い、そこを外すと使えません。

この記事では、実際の製品を例に比較のときに見るべき数字と、月々いくらで借りられるのかを整理します。

この記事でわかること

  • 玄関の置き型手すりを比べるときの4つの数字
  • 手すりが長いことの意味(登りきったあとの姿勢)
  • レンタル料の実額(1割負担で月400〜450円程度)
  • 選ぶ前に測っておく寸法

比較のときに見る4つの数字

数字なぜ見るかこの製品の場合
① 対応する框の高さこれを超えると設置できない16〜36cm
② ベースの寸法玄関土間に収まるか幅72.5×奥行77cm
③ 手すりの高さ調整幅本人の身長に合うか土間側72.5〜85.5cm/框側88.5〜118.5cm(2.5cm刻み)
④ 踏み台の高さ1段あたりを低くできるか10.8〜18cm(1.8cm刻み・5段階)

①の対応框高さが最初の関門です。ここに入らなければ、ほかがどれだけ良くても使えません。まず自宅の上がり框を測ってください。

④の調整幅も見落とされがちです。1段あたりの高さは低いほど上りやすいため、細かく刻めるほど本人に合わせられます。1.8cm刻みで5段階というのは、かなり細かく合わせられる部類です。


ここからは、実際の製品の内容です。

 パナソニックから発売されている玄関用のレンタル手すりになります。


自在手すりツインディ〈玄関用〉XPN-L80203

価格:92,400円(税抜84,000円)

TAIS:00980-000206

重量:36kg


レンタル代金の平均価格は月に4000円から4500円あたりになると思います。

(1割負担であれば400~450単位)


矢崎化工の上がり框用たちあっぷとの違い

・手すりの長さが長いため上がりきったあとの姿勢保持に有利


上がり框用たちあっぷよりも10cmほど長いです。


・手すりの上側、下側にはよりつかみやすい形状になっている



もちろん踏み台の取り付けも可能。

パナソニックのホームページ 自在手すりツインディ〈玄関用〉


【サイズ】

ベース寸法:幅72.5×奥行77cm

手すり高さ(土間側):ベース面より72.5~85.5cm(2.5cmピッチ)

手すり高さ(框側):土間床面より88.5~118.5cm(2.5cmピッチ)

対応框高さ:16~36cm

踏み台寸法:幅51×奥行30cm

踏み台高さ:10.8~18cm(1.8cmピッチ5段階調整)

【材質】

ベース・手すりフレーム:スチール、ベース縁ゴム:合成ゴム

手すり構造部材:アルミニウム、手すり被覆部:合成ゴム

支柱カバー:ポリプロピレン、ジョイント:ポリアセタール樹脂

端部キャップ:ポリブチレンテレフタレート

マット:合成ゴム

踏み台:スチール

カーペット:表面ポリエステル・裏面アクリル樹脂





「手すりが長い」ことの実用的な意味

比較で挙げた手すりの長さが10cmほど長いという差は、カタログ上は地味ですが、実際の動作では大きく効きます。

上がり框を上がる動作は、上がりきったところで終わりではありません。上がった直後は片足立ちに近い不安定な状態で、そこから体勢を立て直して歩き出します。

場面手すりが短いと手すりが長いと
上がる途中握れる握れる
上がりきった直後手を離すことになる握ったまま体勢を整えられる
歩き出すとき支えなし最後まで支えがある

転倒は「手を離した瞬間」に起きます。登りきったあとの姿勢保持まで支えられるかどうかが、この10cmの差の中身です。

握りやすい形状

手すりの上側と下側がつかみやすい形状になっている点も、実際の使い方に合っています。上がるときは下側を、体を起こすときは上側を握る——同じ手すりでも握る位置は動作に応じて変わるためです。

レンタル料はいくらか

項目金額
商品価格(参考)92,400円(税抜84,000円)
レンタル料の目安月4,000〜4,500円程度
1割負担なら月400〜450円程度

9万円台の用具が月400円台で使えるということです。所得により2割・3割負担の方もいますが、それでも月1,350円までに収まります。

買うと9万円かかるものを、合わなければ交換できる条件で月数百円——これがレンタルを選ぶ最大の理由です。段差の上り方は状態とともに変わるため、固定資産として持たないほうが合理的です。

介護保険での扱い

項目内容
区分福祉用具貸与「手すり(工事を伴わないもの)」
対象要支援1〜要介護5(要介護度の制限なし)
工事不要。賃貸・公営住宅でも承諾なしで使える
住宅改修の枠使わないので20万円枠を温存できる

重さ36kgをどう考えるか

この製品は36kgあります。置き型手すりは床に固定しないため、本体の重さとベースの広さで安定を作ります。軽いものを選ぶと、体重をかけたときに動いて危険です。

一方で、36kgは一度置いたら簡単には動かせません。最初の設置位置が重要で、これは福祉用具専門相談員の仕事になります。「とりあえず置いてみる」ではなく、実際に上り下りしてもらって決めます。

選ぶ前に測っておく寸法

  • 上がり框の高さ…これが対応範囲に入るか
  • 玄関土間の広さ…ベースが収まり、靴の脱ぎ履きスペースが残るか
  • 玄関ドアの開く向き…内開きなら手すりに当たらないか
  • 下駄箱の扉…開閉を妨げないか
  • 上がる方向…正面からか、横からか
  • 本人の効く手…麻痺がある側では握れません

よくある質問

Q. 踏み台は必ず付けたほうがいいですか?

A. 框が高い場合は付けたほうが上りやすくなります。目安は1段あたり18cm以下。ただし踏み台を置くと土間のスペースが減るため、靴の脱ぎ履きができるかとあわせて判断します。

Q. 壁に手すりを付けるのとどちらがいいですか?

A. 壁と下地があるなら壁付けのほうが場所を取りません。ただし住宅改修の20万円枠を使い、着工前の申請が必要です。すぐ使いたい・賃貸で工事できない・枠を残したいなら置き型です。

Q. 床が傷つきませんか?

A. ベース縁にゴム、接地面にマットが付いているため、通常の使用では傷つきません。ただし土間に砂利があると擦れるので、設置前に掃除しておいてください。

Q. 使わなくなったら返せますか?

A. 返せます。レンタルなので、状態が変われば返却も機種変更もできます。合わなかったら替えられるのが購入との決定的な違いです。

まとめ

  • 比較で見るのは①対応框高さ ②ベース寸法 ③手すりの高さ調整幅 ④踏み台の高さ
  • この製品は框16〜36cmに対応、踏み台は1.8cm刻み5段階
  • 手すりが長い=登りきったあとも握ったまま体勢を整えられる
  • レンタル料は1割負担で月400〜450円程度
  • 介護保険は手すり扱いで要支援1から。住宅改修の20万円枠を使わない
  • 36kgは動かないための重さ。設置位置は最初に慎重に決める

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