歩行車の座面が高い・低いで困ったら|座面高を42〜50cmで調整できる機種と抑速ブレーキ切り替え

歩行車を使っていて、こんな不満はありませんか。

  • 「座面が低くて、休んだあと立ち上がれない」
  • 「背が低いので、座ると足が床に届かない」
  • 「屋外では安定するが、家の中では小回りが利かない」
  • 「下り坂で勝手に進んでいって怖い」

これらは機種を変えれば解決することがあります。歩行器・歩行車は介護保険のレンタルなので、合わなければ交換できます。我慢して使い続ける必要はありません。

この記事では、こうした不満に対応する調整機能を持つ機種を例に、何が調整できると何が解決するのかを整理します。

この記事でわかること

  • 座面の高さが合わないと何が起こるか
  • 抑速ブレーキを手元で切り替えられることの意味
  • 前輪の回転を切り替えると屋内外で使い分けられること
  • レンタル料は1割負担で月300円程度

ここからは、実際の製品の機能を見ていきます。

 ユーバ産業から発売されているザフィットの紹介です。

メーカー:ユーバ産業のページはこちら



こちらの歩行器の特徴で他の歩行器との違いが大きく分けて2つあります。

①手元で抑速ブレーキに切り替えられる
②座面の高さを調節できる



こちらは手元ブレーキの写真になります。

このように駐車ブレーキの上に抑速ブレーキへの変更が可能です。
歩行に不安定な方は自ら調節することも可能です。


抑速とは?
スタート時や下り坂等での急発進を防ぎます。


こちらが座面の高さ調節になります。
42~50cmの3段階調整が可能

座面の高さは今まで変えられる歩行器はなかったと思います。

立ち座りのためには高い方がいいので

「もっと高くしたい」

という意見だったり、
逆に背が低い方であれば

「座面が高く座ると足が届かない」

といったお声は確かにありました。



3WAY  まっすぐ or 左右45° or 360°
前輪の回転の変更も簡単にできるような工夫がされています。

名前:四輪歩行車 ザフィット
重量:7.5kg
押手高さ:70~90cm
収納:あり
メーカー小売希望価格:49,800円(非課税)


カラーは
・ネイビー 2種類
・レッド

の3種類になります。

介護保険でのレンタルはおおよそ300単位あたりでしょう。
 



① 座面の高さが合わないと何が起こるか

座面の高さを変えられる歩行車は、これまでほとんどありませんでした。だからこそ、次のような声が現場では確かにありました。

座面の高さ起こること
低すぎる休憩したあと立ち上がれない。座るのが怖くなる
高すぎる足が床に届かない。踏ん張れず、ぐらついて危険
ちょうどよい足の裏が床につき、膝が約90度。安全に休める

足が床につくことが最低条件で、そのうえで立ち上がりやすさを考えるなら高めが有利です。この2つは背の低い方ほど両立しにくく、既製の固定座面では妥協するしかありませんでした。

この製品は42〜50cmの3段階で調整できます。実際に座ってもらい、足が床につく範囲で最も高い位置に合わせるのが基本です。

座れない歩行車は、外出の範囲を狭めます。「途中で休めない」と分かっていると、外出そのものを控えるようになるためです。

② 手元で抑速ブレーキに切り替えられる

抑速ブレーキとは、スタート時や下り坂などでの急発進を防ぐ機能です。常に軽くブレーキがかかった状態になり、歩行車が勝手に進んでいくのを抑えます。

歩行車の事故で多いのが、下り坂で歩行車だけが先に進んでしまい、引っ張られて転倒するケースです。抑速ブレーキはこれを防ぎます。

切り替えられることの意味

この製品では、駐車ブレーキの操作部の上で、抑速ブレーキへの変更ができます。歩行に不安がある方が自分で調節することも可能です。

場面抑速ブレーキ
平らな屋内不要(重くて疲れる)
下り坂・スロープあったほうが安全
歩き出しがふらつくあったほうが安全
長距離を歩く常時かかっていると疲れる

抑速ブレーキは安全と引き換えに、押すのに力が要ります。常時オンだと疲れやすくなるため、必要な場面で入れられるのが理想です。切り替え式はそこを解決しています。

③ 前輪の回転を切り替えられる(3WAY)

前輪の動きをまっすぐ/左右45°/360°から選べます。これも簡単に変更できるよう工夫されています。

設定特徴向いている場面
まっすぐ(固定)直進が安定する。ふらつきにくい屋外・長い直線
左右45°ある程度曲がれて、直進も安定屋外で曲がり角がある
360°(自在)小回りが利く屋内・狭い場所

前輪が自在に回るほど小回りは利きますが、そのぶんまっすぐ進むのに力が要り、ふらつきやすくなります。屋外で長い距離を歩くなら固定、家の中で方向転換が多いなら自在——という使い分けです。

1台で屋内外を兼ねたい場合に、この切り替えは効きます。

仕様

項目内容
重量7.5kg
押手高さ70〜90cm
座面高さ42〜50cm(3段階)
収納あり
カラーネイビー2種・レッドの3種類
メーカー希望小売価格49,800円(非課税)
レンタル料およそ300単位/月=1割負担で月300円程度

押手高さも70〜90cmで調整できます。立ったときに肘が軽く曲がる高さが目安です。高すぎると肩がすくみ、低すぎると前かがみになります。

介護保険での扱い

項目内容
区分福祉用具貸与「歩行器」
対象要支援1〜要介護5(要介護度の制限なし)
調整・交換無料。合わなければ別機種に変更できる

ここが最も伝えたい点です。今使っている歩行車が合っていないなら、我慢せずに相談してください。レンタルであれば調整も交換も費用はかかりません。ケアマネジャーか福祉用具専門相談員に「座ると足が届かない」「下り坂が怖い」と伝えるだけで、選択肢が出てきます。

よくある質問

Q. 座面の高さは自分で変えられますか?

A. 調整の方法は機種によります。まずは福祉用具専門相談員に合わせてもらってください。誤った固定をすると使用中に下がる危険があります。

Q. 抑速ブレーキは常にオンにしておくべきですか?

A. 状態によります。歩き出しがふらつく方は常時オンが安全ですが、長距離を歩く方には負担になります。理学療法士や福祉用具専門相談員と相談して決めてください。

Q. 7.5kgは重くないですか?

A. 歩行車としては標準的な重さです。体重を預ける用具なので、軽すぎると安定しません。ただし車に積む機会が多いなら、より軽い機種も検討の余地があります。

Q. 屋内用と屋外用を2台借りられますか?

A. 同一種目の複数貸与は原則として認められませんが、必要性が認められれば例外もあります。ケアマネジャーに相談してください。この製品のように1台で切り替えられる機種を選ぶのが現実的な解決策です。

まとめ

  • 歩行車が合わないと感じたら、レンタルなので交換できる
  • 座面の高さは「足が床につく範囲で、できるだけ高く」
  • 抑速ブレーキは下り坂と歩き出しの安全に効く。切り替え式なら疲れも抑えられる
  • 前輪は固定=直進安定(屋外)/自在=小回り(屋内)
  • 押手の高さは肘が軽く曲がる位置
  • レンタルは1割負担で月300円程度。要支援1から

PR
用具が体に合うと外出の範囲は広がりますが、初めての道や人混みでは付き添いがあったほうが安心です。介護保険では対応しづらい外出の同行を頼みたいときは、保険外の在宅介護という選択肢もあります。
自費の介護サービス【イチロウ】

関連記事

コメント