置き型手すりが動く・ぐらつくときは?家族が気づきたい4つのサインと無料で直せること

置き型の手すりは、床に固定しないぶん使っているうちに少しずつ動きます。ぐらつきや位置のずれは、そのまま転倒につながります。

ただ、こうした変化は毎日そばにいるご家族がいちばん早く気づけます。そしてレンタルであれば、調整も部品の追加も機種の交換もすべて無料です。

この記事では、家族が気づきたい4つのサインと、それぞれ何をしてもらえるのかを整理します。

この記事でわかること

  • 置き型手すりで起こる4つの変化
  • 「動いてしまう」ときの解決策(固定用のオプションがあります)
  • ステップ台の段差が不均衡だとつまずくという落とし穴
  • 室内用・屋外用・水回り用の使い分け
  • 気づいたときに誰へ連絡すればよいか

家族が気づきたい4つのサイン

サイン原因してもらえること
握るとぐらつくネジの緩み締め直し(無料)
手すりの位置がずれてきた力が加わって本体が動いた設置し直し+固定用オプションの追加
握る位置が高い/低いと言う体の状態が変わった高さの調整(無料)
ステップでつまずく段差が不均衡段差の調整・段数の変更

ここからは、それぞれの点検項目を詳しく見ていきます。

置き型の手すりを納品する際や納品後のモニタリングでチェックするポイントについてです。



①ねじの締め付けは忘れずにしっかりおこないます。

手すりを持った際に抜けたりしたらとても危険です。また、がたつくことで手すりに対して不安感が生まれてしまうので、納品時はしっかりとすべてのネジを締めたか確認しましょう。

また、使っていくうちに緩むことがあります。モニタリング時にチェックしてください。

②オプション品は正しく取り付けられているかをチェックします。

上がり框用の手すりやつなげる連結材など、オプション品がしっかりと取り付けられているかチェックしましょう。高さや長さなど、細かい点も注意してみます。段差解消のためにステップ台を付けるときに段差が不均衡だとつまずく可能性もあります。

③高さを調整しましょう。状態の変化により変更します。

納品時はもちろん、年月が経つにつれて使い方が変わったり、身体状況の変化がおきるため、注意をしてみてみましょう。

④設置にずれがないかチェックします。

納品時はもちろん、使っていくうちに力が少しずつ加わって商品自体が動いてしまい、隙間などができている状態があります。とても危険なので正しい位置に設置しなおします。
また、力が強すぎて簡単に動いてしまう場合は「おもしくん」や「とまるくん」といったメーカーのオプションで固定するか、別のタイプの手すりを検討しましょう。

⑤番外編 用途や場所に合った使い方をしましょう。
室内専用の手すりを屋外で使用すると簡単に劣化します。屋外のタイプは室内でも問題ありません。また、水回りで使用することで専用の商品でなければ錆びます。
商品の用途にあった使い方をしましょう。

「動いてしまう」は固定用のオプションで解決できます

点検項目④のとおり、使っていくうちに少しずつ力が加わって本体が動き、隙間ができていることがあります。とても危険な状態です。

ここで知っておいてほしいのは、「動くから諦める」必要はないということです。

状況対応
たまに少しずれる正しい位置に設置し直す
力が強くて簡単に動いてしまうおもりや固定用のオプション品を追加する
それでも動く別のタイプの手すりに変更する(壁付け・突っ張り式など)

メーカーからは「おもしくん」「とまるくん」といった固定用のオプションが出ています。本体の重さを足したり、床との摩擦を増やしたりして、動かないようにするものです。

「うちの父は力が強いから動いてしまって…」という相談は、そのまま伝えてください。オプションで解決できる可能性があります。それでも難しければ、機種そのものを変えられます。

ステップ台の段差は「均等かどうか」が重要

点検項目②で触れたとおり、段差解消のためにステップ台を付けるとき、段差が不均衡だとつまずく可能性があります。

人は階段を上るとき、1段目の高さを体で覚えて、そのまま2段目に足を出します。ところが2段目だけ高さが違うと、足が引っかかります。これが「つまずき」の正体です。

確認すること
1段目と2段目の高さがそろっているか
最後の1段(上がりきる段)だけ高くなっていないか
1段あたりが18cm以下に収まっているか
踏面の奥行きが足のサイズに足りているか

実際に上り下りしてもらって、リズムよく足が出るかを見てください。どこかで止まる、足元を見る、という動作があれば、そこに問題があります。

高さは「体の状態が変われば」変わります

点検項目③のとおり、年月が経つにつれて使い方が変わり、身体状況も変化します。納品時にぴったりだった高さが、1年後には合っていないことがあります。

  • 背中が丸くなってきた → 少し低いほうが握りやすくなる
  • 膝が伸びにくくなった → 立ち上がりを助ける高さに変える
  • 使う動作が変わった(立つ用 → 移動の支え用)
  • スリッパをやめた・履くようになった

本人が「握りにくい」「なんとなく使わなくなった」と言い出したら、それは高さが合っていないサインかもしれません。使われなくなった手すりは、ないのと同じです。

ネジの緩みは「握って揺すって」確認

点検項目①のとおり、使っていくうちにネジは緩みます。

手すりを持ったときに抜けたりしたら、とても危険です。また、がたつくこと自体が手すりへの不安感を生み、しっかり体重を預けられなくなります。それでは手すりの意味がありません。

確認は簡単です。手すりを握って、軽く前後左右に揺すってみてください。カタカタと動くようなら、ネジが緩んでいます。ご家族が締める必要はありません。気づいたら連絡してください。

室内用・屋外用・水回り用は別物です

点検項目⑤の内容です。ここは置き場所を変えたときに起こりがちなので注意してください。

使い方結果
室内用を屋外で使う簡単に劣化します(紫外線・雨)
屋外用を室内で使う問題ありません
水回りで専用品でないものを使う錆びます

「玄関で使っていた手すりを、庭にも出して使っている」といった使い方は避けてください。屋外に出すなら、屋外対応の機種に変更してもらえます。

逆に、屋外用を室内で使うのは問題ありません。迷ったら屋外用と覚えておくと安全です。

連絡する先と、伝え方

連絡先はケアマネジャーか福祉用具をレンタルしている事業所の福祉用具専門相談員です。定期的な訪問を待たずに、気づいた時点で連絡してかまいません。

伝え方は専門的でなくて大丈夫です。次のように事実を伝えれば十分です。

  • 「握るとカタカタ動きます」
  • 「手すりの位置が最初より壁から離れています」
  • 「本人が握りにくいと言っています」
  • 「ステップでつまずきかけました」
  • 「最近まったく使っていないようです」

最後の「使っていない」はとくに重要な情報です。合っていないから使わないのか、必要がなくなったのか。どちらにせよ見直しのきっかけになります。

よくある質問

Q. 調整や部品追加にお金はかかりますか?

A. レンタル品の調整・オプション追加・機種変更は無料です。月々のレンタル料以外の負担はありません。

Q. ネジは自分で締めてもいいですか?

A. 締めすぎると部品を傷めます。また、緩む原因が別にあることもあります。事業所に連絡してください。

Q. 掃除のときに動かしてもいいですか?

A. 動かしたら、必ず元の位置に戻してください。置き型手すりは位置が決められています。「少しずれたまま」が積み重なると危険です。掃除のたびに動かすのが負担なら、その旨も相談してください。

Q. 使わなくなったら返せますか?

A. 返せます。ただし返す前に「なぜ使わないのか」を伝えてください。合っていないだけなら、別の機種で解決することがあります。

まとめ

  • ぐらつき・位置のずれ・高さの不一致・つまずきの4つが主なサイン
  • 動いてしまう場合はおもりや固定用オプションで解決できる
  • ステップは1段ごとの高さがそろっているかを見る
  • 高さは体の状態が変われば変えるもの
  • 室内用を屋外で使わない。迷ったら屋外用
  • 調整・追加・交換はすべて無料。気づいたら遠慮なく連絡する

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