介護ベッドを借りたら家族がチェックすべき5つのこと|サイドレールの挟み込みとマットレスのへたり

介護ベッドをレンタルすると、福祉用具専門相談員が定期的に様子を見に来ます。これをモニタリングといいます。

ただ、相談員が来るのは数か月に一度です。毎日そばにいるご家族が気づけることのほうが、はるかに多くあります。

そしてレンタルなら、調整も部品交換も機種変更も費用はかかりません。気づいたことを伝えるだけで対応してもらえます。この記事では、家族が見るべき5つのポイントを、実際の点検項目に沿って整理します。

この記事でわかること

  • 家族がチェックすべき5つのポイント
  • サイドレールの挟み込みという重大な事故リスク
  • ベッド下に物を置いてはいけない理由
  • 異音がしたときに自分でやってはいけないこと
  • レンタルなら調整・交換は無料だということ

ここからは、実際の点検項目です。

特殊寝台のモニタリングポイントについて説明していきます。


①まずはマットレスのへたり具合や汚れ具合、寝心地が問題ないか確認しましょう。


マットレスの種類によってはへたりやすいものもあるため、頻繁に交換が必要なものもあります。へたっているマットレスはだいたいお尻の部分がへこんでいます。


②次にベッド周りの環境を確認します。


ベッド周りは介助がしやすいようになっているかや、ベッド下には物が置かれていないかチェックします。実際にオムツやパットの収納場所になっていることがあります。また、ゴミ箱がベッド下に入り込んでいるケースもあります。


③リモコンを操作し、背上げ、足上げ、高さ調節時に異音がしないかチェックします。

異音がする場合は、異音がする箇所に専用の潤滑剤で改善する場合もあれば、フレーム自体が曲がっており、ベッド交換でなければ直らない場合もあります。

また、この時に

④ベッド下のネジなどの締め付け具合も確認しましょう。


ベッドによってこういったネジで駆動部を止めるものがあります。緩むことがあるためしっかりと締めなおします。


⑤サイドレールへの挟み込みなどのベッドの注意点や使用方法について再確認しましょう。


ベッド納品時に説明していますが、モニタリング時には忘れていることもあるため、ベッドの注意点
例えば
・サイドレールの挟み込み
・ベッド下には物を置かない

や、リモコンの使用方法についてなど基本的なことを再度説明します。






【最重要】サイドレールの挟み込みについて

記事の最後に挙げた「注意点の再確認」のうち、もっとも重大なのがサイドレールの挟み込みです。ここだけは詳しく説明します。

介護ベッドでは、すき間に首・頭・手足が挟まる事故が起きています。重大な結果につながることもあり、決して軽く見てはいけない項目です。

挟まりやすい場所対策
サイドレールとサイドレールの間すき間を空けずに差す。カバーを付ける
サイドレールとマットレスの間マットレスのサイズを合わせる。すき間を埋める
ヘッドボードとサイドレールの間正しい位置に差し込む
サイドレール自体のすき間すき間の小さい製品・カバー付きに変更する

とくに危険なのは、背上げをしたときにすき間の形が変わることです。平らなときは問題なくても、起こした状態ですき間が広がることがあります。背を上げた状態でも確認してください。

心配な点があれば、すき間の小さいサイドレールやカバーへの交換を相談してください。レンタルなので費用はかかりません。

ベッド下に物を置いてはいけない理由

点検項目②で触れたとおり、ベッド下がおむつやパッドの収納場所になっていることがよくあります。ゴミ箱が入り込んでいるケースもあります。

介護ベッドは高さが上下します。ベッド下に物があると、下げたときに巻き込む・押しつぶすことになります。

  • コード類…断線や漏電の原因になります
  • ゴミ箱・収納ケース…ベッドが下がりきらず、モーターに負担がかかります
  • ペットが入り込む…もっとも危険です

ベッド下は「何も置かない場所」と決めてください。収納が足りないなら、別の場所を確保するほうが安全です。

マットレスのへたりは「お尻の部分」で分かる

点検項目①のとおり、へたっているマットレスはお尻の部分がへこんでいます。体重が集中する場所だからです。

へたるとどうなるか
お尻が沈み込み、寝返りが打ちにくくなる
体圧が分散されず、床ずれのリスクが上がる
起き上がるときに沈んで力が入らない
背上げをしたときに体が前にずれる

マットレスの種類によってはへたりやすいものもあり、頻繁な交換が必要な場合があります。「まだ使えるから」と我慢する必要はありません。レンタルなら交換は無料です。

見分け方は簡単です。誰も寝ていない状態で、お尻が当たる位置がへこんでいないかを横から見てください。シーツを外して手で押してみると、他の場所との硬さの違いで分かります。

異音がしたら、自分で油を差さないでください

点検項目③で触れた異音ですが、ここはご家族が手を出さないほうがよい部分です。

異音の原因対応
可動部の潤滑不足専門の潤滑剤で改善することがある
フレーム自体の曲がりベッドを交換しないと直らない
ネジの緩み締め直しで改善する

市販の潤滑剤を家庭でむやみに使うと、樹脂部品を傷めたり、可動部に埃を呼び込んだりします。また、フレームが曲がっている場合は油を差しても直らず、そのまま使い続けると破損につながります。

異音に気づいたら、まず事業所に連絡してください。点検の結果、交換が必要なら無料で交換されます。

ネジの緩みは「駆動部」を見る

点検項目④のとおり、ベッドによっては駆動部をネジで留めているものがあり、これが緩むことがあります。

ご家族が締め直す必要はありませんが、グラつきを感じたら伝えてください。「背上げのときに少し揺れる」「動かすとカタカタする」といった感覚も、立派な情報です。

ベッド周りの環境も見てください

点検項目②の後半です。介助がしやすい配置になっているかを確認します。

  • 介助する側に立つスペースがあるか
  • 車いすを寄せられるか
  • ポータブルトイレを置く場所があるか
  • リモコンが本人の手の届く位置にあるか
  • ベッド柵につかまって立ったとき、その先につかまる物があるか

家具を増やしたり模様替えをしたりすると、配置が崩れていることがあります。納品時はよかったのに、いつの間にか使いにくくなっているというのはよくあります。

使い方の再確認も遠慮なく

点検項目⑤のとおり、納品時に説明を受けていても、時間が経つと忘れます。これは当たり前のことで、恥ずかしがる必要はまったくありません。

  • リモコンの使い方
  • サイドレールの正しい差し方
  • 停電時の対応
  • 介助バーの使い方

とくに途中から介護に加わったご家族は、そもそも説明を受けていないことがあります。訪問時に「もう一度説明してください」と伝えてください。

家族のチェックリスト

見るところ頻度
サイドレールのすき間(背上げした状態でも)毎日
ベッド下に物がないか毎日
リモコンのコードが挟まっていないか毎日
マットレスのへたり(お尻の位置)月1回
動かしたときの異音・グラつき気づいたとき
ベッド周りの配置模様替えのたび

よくある質問

Q. モニタリングはどれくらいの頻度で来ますか?

A. 事業所によりますが、定期的に訪問があります。それを待たずに連絡してかまいません。気になることがあれば、いつでも相談してください。

Q. 交換や調整にお金はかかりますか?

A. レンタル品の調整・部品交換・機種変更は無料です。月々のレンタル料以外の負担はありません。遠慮する理由はありません。

Q. マットレスだけ替えられますか?

A. 替えられます。特殊寝台付属品として、マットレスだけの交換も可能です。床ずれが心配なら、床ずれ防止用具(エアマット等)への変更も相談できます。

Q. ベッドの位置を動かしたいのですが

A. 重量があり、コードもあるため事業所に依頼してください。無理に動かすとフレームがゆがみ、異音や故障の原因になります。

まとめ

  • サイドレールのすき間は毎日確認。背上げした状態でも見る
  • ベッド下は何も置かない場所と決める
  • マットレスのへたりはお尻の位置で分かる
  • 異音がしても自分で油を差さない。事業所へ連絡する
  • 使い方は何度でも聞き直してよい
  • レンタルなら調整・交換はすべて無料。気づいたことは遠慮なく伝える

PR
ベッド周りを整えても、夜間の見守りや体位交換は家族の負担が大きい部分です。介護保険のサービスだけでは足りない時間帯を埋めたいときは、保険外の在宅介護という選択肢もあります。
自費の介護サービス【イチロウ】

関連記事

コメント