歩行器が今後も安全しようできるかをモニタリングする際に見るべき一般的なポイントになります。
ブレーキのかけ方は歩行器の種類によって違うため一概には言えませんが、
・タイヤに摩擦をかけるタイプはタイヤがすり減りすぎるブレーキによってタイヤを抑える金具がしっかりと抑えることができず、ブレーキが甘くなります
・ブレーキのワイヤーが伸びていることでブレーキが甘くなる
・ブレーキの調整のダイヤルがそもそも甘い
など、タイヤやワイヤー、ブレーキの調整ダイヤルを見ましょう。
また、
タイヤのすり減りが多すぎるとタイヤに摩擦が起きず、ブレーキはしっかりかかっていたとしても床とタイヤが滑って止まらないということもあります。
②駐車ブレーキもしっかりかかるかチェック
駐車ブレーキはブレーキと連動している場合が多いため、ブレーキが甘い理由と同じように、タイヤの劣化やワイヤーが甘い、調整ダイヤルが間違っているということがあります。
このように、タイヤにブレーキのためのストッパーが少し食い込んでいれば、ブレーキはかかります。※ブレーキのチェックと同様、ストッパーはしっかりとかかっていても、タイヤがすり減りすぎて摩擦が起きず、タイヤと床とで滑る場合もあります。
③前輪のタイヤの動きをチェック
髪の毛やほこりがタイヤに絡まって方向を変えるための回転やタイヤ自体の回転が悪い場合があります。
一旦タイヤを外し、絡まった髪の毛やほこりを撤去しましょう。
④折りたたみは正常にできるかをチェック
曲がっていたら交換し、滑りが悪い場合は摩擦が起きている部分に油をさすなどの対応をしましょう。
⑤歩行器についているオプション関連がしっかりと取り付けられているかチェック
「カゴがない」や「杖たてがない」といったことはたまにあります。もし使わない場合はしっかりと保管していただくか、こちらで保管をします。
⑥歩行器自体の汚れ具合をチェック
ホコリや泥などであまりにも汚れている場合は交換して、気持ちよく使っていただくのも良いと思います。
⑦歩行器の高さなど、使い勝手の変化をチェック
「少し高さを上げて背筋を伸ばしたい」や「円背が進んで高さを下げたい」など、身体状況の変化により歩行器の高さも変わります。変化があれば高さ調整も再度行いましょう。
以上、歩行器のモニタリングで一般的に気をつける点でした。その他にも歩行器の機能によって個別に対応が違う場合があります。たとえば抵抗器や抑速ブレーキがついていたり、電動アシストがあったりと
歩行器自体の特徴を理解し、ご利用者様の身体状況も理解してアセスメント行うことができればOkです。
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