「限度額、もういっぱいなんです」
ご家族からそう言われて、こちらも言葉に詰まったことがあります。
必要なものは分かっている。でも介護保険の枠はもう残っていない。
このとき、黙って我慢するか、全額自費で頼むかの二択になりがちです。
ただ、その中間の使い方を知っておくと、ずいぶん楽になります。
介護保険には「使える上限」がある
介護保険のサービスは、要介護度ごとに1か月に使える上限が決まっています。
この枠を超えた分は全額が自己負担になります。1割や2割ではなく、10割です。
だから、枠が埋まりかけると「これ以上は頼めない」となります。
ここで多いのが、ご家族が全部背負ってしまうという形です。
そもそも保険では頼めないことがある
枠の問題だけではありません。介護保険では、そもそも頼めない内容があります。
| できないこと | 理由 |
|---|---|
| 本人以外のための家事 | 同居家族の分の調理・洗濯は対象外 |
| 草むしり、ペットの世話、大掃除 | 日常生活の援助の範囲を超える |
| 長時間つきっきりで見る | サービスごとに時間の区分がある |
| 外出の付き添い(趣味・冠婚葬祭) | 通院等以外は原則対象外 |
| 本人のいない時間の見守り | サービスとして成り立たない |
どれも「ないと困る」ことばかりです。でも保険では頼めません。
自費のサービスは1時間いくらか
保険外で頼む場合、料金は事業者ごとに決まっています。おおまかな相場はこのあたりです。
| 内容 | 1時間あたりの目安 |
|---|---|
| 家事・生活の援助 | 2,500〜4,000円 |
| 身体介護を含むもの | 3,000〜5,000円 |
| 夜間・早朝 | 割増になることが多い |
| 外出の付き添い | 交通費が別にかかる |
保険の1割負担に比べれば、もちろん高いです。
ただ、毎日入れる必要はありません。ここが大事なところです。
効くのは「山場だけ」入れる使い方
自費を全部まかなうために使うと、続きません。
うまくいっているご家庭は、期間と場面を絞って使っています。
- 退院してすぐの2週間だけ…いちばん不安定で、家族も慣れていない時期
- 夜だけ…夜間の対応が続くと、介護する側の睡眠から削られます
- 冠婚葬祭や出張のときだけ…代わりがいない日を埋める
- ケアマネジャーが探している間のつなぎ…施設やサービスの空き待ち
2つ目を補足します。夜が持たなくなって在宅が終わるケースは、本当に多いです。
日中は何とかなっていても、夜間に何度も起きる生活が続くと、介護する側が先に倒れます。ここに週2回でも人が入ると、結果として在宅が長く続きます。
頼むときに確認する4つ
- 最低利用時間…1時間から頼めるのか、2時間単位なのか
- 交通費・出張費…時間単価のほかにかかる分
- キャンセルの扱い…前日まで無料か、当日は何割か
- 同じ人が来てくれるか…毎回違う人だと、説明のたびに疲れます
4つ目は見落とされがちですが、続けるうえでいちばん効きます。
ケアマネジャーにも相談しておく
自費のサービスは、ケアマネジャーを通さなくても頼めます。
ただ、伝えておいたほうがいいと思っています。
保険のサービスと時間が重ならないように組めますし、「ここが足りていない」という情報は、次のケアプランを作るときの材料になるからです。
今日のまとめ
- 介護保険には月の上限があり、超えた分は全額自己負担
- 家族の分の家事、草むしり、趣味の外出などはそもそも保険の対象外
- 自費の相場は1時間2,500〜5,000円程度
- 全部をまかなおうとせず、退院直後・夜だけ・特定の日だけと絞る
- 確認するのは最低時間・交通費・キャンセル・担当者の4つ
- ケアマネジャーには伝えておく
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「この日だけ」「夜だけ」という頼み方ができるかどうかは、事業者によって差があります。最低利用時間が長いと、短時間で使いたい場面では合いません。
必要な時間だけ依頼できるサービスもありますので、相場と条件を一度見てみてください。
自費の介護サービス【イチロウ】
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まずは、いちばんつらい時間帯はいつかを書き出してみませんか。そこだけ埋めるのが、続けるコツです。
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