掃き出し窓・縁側から庭に出るための手すり付き踏み台|置けばレンタル・固定すれば住宅改修

掃き出し窓や縁側から庭に出る——それまで当たり前にしていた動作が、脚が上がらなくなると急にできなくなります。洗濯物を干せない、庭の手入れができないというのは、生活の張りに直結する問題です。

この段差は40cm前後あることが多く、スロープにすると数メートル必要になるため置ける家は限られます。そこで現実的な選択肢になるのが手すり付きの踏み台です。

この記事でわかること

  • 掃き出し窓の段差対策の使い分け
  • 手すり付き踏み台の安全設計のポイント
  • 介護保険はレンタルか住宅改修か(固定するかで変わります)
  • 設置前に測る寸法

掃き出し窓の段差対策を比べる

方法必要なスペース工事費用感
手すり付き踏み台小さい(幅74cm・奥行55cm程度)不要(固定金具あり)安い
スロープ段差の6〜12倍の長さ不要安い
段差解消機(昇降リフト)小さい下地工事が必要高い
ウッドデッキの設置大きい必要高い

自分の足で上り下りできる方なら踏み台、車いすで出入りするなら段差解消機という切り分けになります。踏み台は歩ける方のための用具です。


ここからは、実際の製品を例に見ていきます。

 


手すり付きアルミ踏み台の紹介です。
掃き出し窓からの出入りなど屋外に使用できることや手すりがもともとついているため、とても使い勝手が良く安全に出入りができるようになります。

手すり棒はしっかり固定されており、安定感があります。


組立式になります。


・縁側などの高さ370mm以上に設置可能
・降りる安全を優先し、手すりの高さを上段から900mmに設定してあります
・手すりはしっかり握れる32mm
・より安全に床にも壁にも固定金具あり

サイズ:W740×D549×H317~337
重量:14kg

TAISコードあり:01265-000041

商品ラインナップとしては手すり無しの1段や2段もあります。





安全設計のポイント

手すりの高さは「降りるとき」を基準にしている

手すりの高さが上段から900mmに設定されているのは、降りる動作の安全を優先しているからです。

段差の事故は、上がるときより降りるときに多く起こります。前が下がって見えるため重心が前に出やすく、足元も見えにくいためです。上段に立った状態でしっかり握れる高さになっていることが、この製品の安全性の中心にあります。

握りの太さ32mm

手すりの太さは32mm。これは握力が落ちた手でも握り込める太さとして一般的に使われる寸法です。太すぎると指が回らず、細すぎると力が入りません。

2段にする意味

1段あたりの高さが低くなるため、膝への負担が減ります。1段あたり18cm以下が上りやすさの目安です。縁側などの高さ370mm以上に設置できる設計になっており、2段に分けることで1段あたりを抑えています。

固定金具

床にも壁にも固定できる金具が用意されています。置くだけでも使えますが、体重をかけたときのずれが心配なら固定できるということです。ここが後述する介護保険の扱いに関わってきます。

介護保険の扱い(ここが分かれ道)

使い方制度要介護度
置くだけで使う福祉用具貸与「手すり(工事を伴わないもの)」としてレンタルできる場合があります制限なし(要支援1から)
固定金具で固定する住宅改修「段差の解消」として扱われる場合があります制限なし・着工前申請が必須

同じ製品でも、置くか固定するかで制度が変わります。そして固定した場合に住宅改修の対象と認めるかどうかは自治体によって判断が分かれます。

必ずケアマネジャーを通じて、事前に市区町村へ確認してください。「レンタルのつもりが対象外だった」「固定したら住宅改修の申請が必要だった」という行き違いを防げます。とくに住宅改修は着工前の申請が必須で、後から遡って申請することはできません。

設置前に測る寸法

  • 段差の高さ…上がる先(掃き出し窓の敷居)までの高さ
  • 置ける奥行き…この製品なら奥行55cm程度
  • 置ける幅…同じく幅74cm程度
  • 設置面の状態…土や砂利だと沈みます。コンクリートやブロックで平らにする必要があります
  • 窓の開閉…網戸や雨戸に手すりが当たらないか
  • 手すりを付ける向き…右手で握りたいのか左手なのか

手すりの向きは必ず本人に確認してください。麻痺がある側では握れません。

重さ14kgをどう見るか

この製品は14kgあります。持ち運びを考えると重いのですが、体重をかけても動かないための重さです。軽い踏み台は、手すりに力をかけたときに浮いたりずれたりして危険です。

ただし14kgあると、女性や高齢の家族が1人で位置を直すのは難しくなります。最初に置く位置を慎重に決めてください。

よくある質問

Q. 手すりなしの踏み台では駄目ですか?

A. 手すりのない踏み台は介護保険の対象になりませんし、安全面でも劣ります。段差を上り下りするときに支えがないためです。ラインナップには手すりなしの1段・2段もありますが、介護目的なら手すり付きを選んでください。

Q. 屋外に置きっぱなしで大丈夫ですか?

A. アルミ製なので錆びにくく、屋外での使用を想定した製品です。ただし設置面が土だと沈んで傾きます。下地を平らにしてから設置してください。

Q. 玄関にも使えますか?

A. 使えます。上がり框の段差にも同じ考え方が当てはまります。ただし玄関は靴の脱ぎ履きで片足立ちになるため、置き型手すりのほうが適していることもあります。

Q. 雨で滑りませんか?

A. 踏面に滑り止めの加工があるものを選んでください。それでも濡れた靴で上がると滑るため、手すりを必ず握る習慣をつけることが前提になります。

まとめ

  • 掃き出し窓・縁側の段差は、歩ける方なら手すり付き踏み台が現実的
  • 手すりの高さは降りるときの安全を基準に決められている
  • 握りは32mm、1段あたりは18cm以下が目安
  • 置けばレンタル、固定すれば住宅改修になる可能性がある。事前に自治体へ確認
  • 設置面が土なら下地を平らにしてから置く
  • 手すりの向きは本人の効く手に合わせる

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